独り事

思ったことを徒然に

隔離生活8日目

2022/04/11(月)

 

7:30 目をうっすら開ける。それまでに何度か目が覚めた気がする。ぼんやりした頭で、朝ごはん取りに行かないとな〜と思っていたが、そういえば昨日三女がパンを買って来てくれていたと思い出した。それに昨日の時点で朝ごはんを止めてもらっていた。あの弁当を食べなくて良いだけでこんなにもストレスが無いなら、2日目の時点で止めて入ればよかった。再び目を閉じる。

8:00放送が鳴ったので起床。支給されているペットボトルの水を半分くらいまで飲む。生き返る。まだ誰も入ってきていないテレビ電話を繋ぎ、スティックパンと牛乳と野菜生活を食する。まじで最初からこの朝食にすればよかった。自分の特性として、決められた規則を破ることがなく、疑念があっても規則だからと従う。でも今回それはやめた方が良いと学んだ。25年も辛かったな。

父と母、次女が入ってきた。話題はこのホテルから脱出する方法。「帰れるか。じゃなく、帰りますって言え」「もう保健所に連絡して迎えにきて良いって言われたって言え」と父が言う。いや、やることがヤンキーすぎるんよ。父こそ昔の人間で頭が固くアホなことをするとブチ切れるのに、こういう状況になると一番あの手この手で相手を言い負かしている。もはや脅しだ。こわやこわや。

朝の健康観察の内線がかかってくる。体調を伝えた後、父が保健所に電話をして帰ることになっている。と自分も強気になって伝える。すると対応してくれたのが看護師だったからか、「本当は療養期間いっぱいホテルにいてほしい」「自宅に帰ってもちゃんと隔離できる?大丈夫?」「陰性者がいるならすごく心配」と息つく間もなく喋ってくる。いや、ホテル環境がよければホテルにいるのに、空調管理もできない、食事も偏りすぎている。そちらの問題だろう。と喉まで出かかったが、それを看護師に言っても再び"対応できない"対応をされるのだろうから、もう何も言うまい。半分切れて相槌をうつ。すると看護師も疲れたのか「保健所など関係各所に連絡して聞いてみます。」と返答をくれた。続けて「誰が迎えに来てくれるの?」と聞いて来たので、「父だ」と伝えると「陰性者は迎えに来れない。」「ダメなの」と言ってくる。全く意味がわからない。昨日三女が帰った時は父が迎えに来ていたが?ホテルに入った時も父の送迎だが???とイライラして来て、嫌味を含めた言い方をしてしまう。他にも何か言っていたが、この隔離生活が始まってからホテル・保健所等の話が対応する人それぞれにてんでばらばらの話をすることへの怒りが爆発し何も聞いていなかった。「取り敢えず、連絡してもいたい」とだけ伝え内線を一方的に切った。父のことを何も言えなくなった。

 

9:00

テレビ電話で家族に愚痴る。そう言えば今日以降に生理になるのだったと気づいた。

もう帰る準備をすると言い電話を切った。浴槽にトイレ、カーペットの掃除をする。思えばホテルに入って掃除をした際、自分の前に入っていた人の毛がいくら掃除しても粘着シートに張り付いていて気持ち悪かったことを思い出した。今後ビジネスホテルに泊まることがあっても、このホテルだけは選ばないと断言できる。いつものホテルのサービスが受けれるとは思っていないが環境が論外すぎた。

その後10:30 を過ぎてもホテル側から連絡がないため内線をかけると「こちらから関係各所に連絡を取らないといけないんです。」と言われる。まだ連絡してなかったのか。

父に伝えると切れた。父からもホテルに「早急に対応しろ」と電話をしたとのこと。ホテル側は「少し待ってほしい」との返答だったので、父は「今日なのか、明日なのか、明後日までなのか何時まで待てば良いのか」と詰めたらしい。もう本当のクレーマーだ。するとやっと本気度が伝わったらしく「今から連絡する」とのこと。やはり自分が伝えた時点では、連絡をしてくれていなかったらしい。業務に追われて忙しいのは理解しているし、毎日陽性者が入所して来ている中で、感染しないように気をつけていても感染したらと不安になる気持ちもわかる。それでもホテルは提供者で、療養をしに来ている側からしたら誠実な対応をされていないことは伝わってしまう。自分もサービス業だからその点は気をつけているつもりで、余計に対応の仕方は気になってしまう。提供者側の対応次第でお客さんは、良いお客さんにもクレーマーにもなると思っている。

 

掃除も終えているのでやることがない。あっという間に昼食の時間になり、お弁当を取りに行く。次女を誘いに部屋をノックすると「行かないって!」と怒られた。怖い。

もそもそと食べられるものだけ口に入れゴミ袋へ入れる。しばらくすると内線が鳴る。男性の人が、「13:50に迎えに来るようにお父様に連絡したので、部屋の掃除をして下さい」と言われる。Yeah!めーっちゃホーリディ♪と小躍りした。

掃除は終わっていたのでゴロゴロしながら迎えを待つ。時間になり再び内線で、鍵の返却方法などを伝えられ約1週間ぶりに娑婆に出ることができた。嬉しくて泣きそうだった。

帰り道、マックのドライブスルーに寄ってもらう。次女は昼食を抜いていたので「てりたまセット」、自分は「キットカットのマックフルーリー」を頼むがキットカットが売り切れらしくオレオに変更した。美味しくって涙が出そう。アイスの美味しさに感動していた。

 

実家に到着。姪っ子が玄関で出迎えてくれた。次女は姪っ子を抱きしめていた。自分は荷物を運び入れ、居間の畳に寝転ぶ。幸せ。

洗濯物を回し、他の荷物を自室へ運ぶ。部屋の空気を入れ替えベッドに寝転ぶと疲れていたのか17:00くらいまで寝てしまう。居間に戻ると次女も寝ており、姪っ子がテレビを見ていた。夕食は味噌汁と春菊のおひたしとご飯。これがよかった。春菊の香りも感じられて味覚障害にはなっていなかった。

お風呂に入り上がると、姪っ子はすでに寝ていた。次女とハリーポッターアズカバンの囚人を観る。数日間のストレスが消化されていく感じがした。ハリーポッターシリーズは見過ぎていて、セリフを空で言えるほどだ。ハーマイオニーの「なんて下劣なの!ゴキブリ以下よ!」と言いマルフォイを殴るシーンが好きだ。

シリウスがディメンターに魂を吸い取られそうになっているところで眠くなり、途中で止めて就寝した。